帰国して数日たちましたが、異常に眠る日と眠れない日を繰り返す日々です。12時間寝て3時間寝て....。
まあそれはさておき、@Sho-T氏に声掛けしてもらい登壇することになりました。帰国後は資料まとめに大忙し。この後に、少しプラハの記事なども書きたいなと思ってます。
ではでは。本題に入る前に少し自分ごとを。
私が暗号通貨、いやBitcoinに興味を持ったのは自由な社会の実現。過剰な自由への介入を好まなかったことに始まります。そんな僕なので技術もさることながら実現する世界観が好きでした。DEVCON4の技術的な解説は各所でされているのであえてここで発表することもありませんし、非エンジニアとしてそこに正確な情報を提供できるわけでもありませんのでビジョンに注目しました。
そして、情報はすぐにアップデートし今は瞬時にして陳腐化します。
『諸行無常、諸法無我』
何が大切か。
『意志です』
ベクトルとでもいいましょうか?選択でしょうか?人によって表現は違うかもしれません。
なのでEthereumを含めてブロックチェーン、スマートコントラクトプラットフォームの向かおうとしている未来を読み取りたいと思って挑みました。
と、前置きはここまでにして本題に入ります。

プラハ市街が見渡せる会場。俯瞰するにはとても良い環境。

参加人数は昨年のおよそ倍と聞いてます。チケットも即完売で制限がなければどのくらいの人が集まったことでしょうか?日本人はおよそ25名ほど。エンジニア以外にもっと参加した方が良いと思います。講演数は180。とても網羅などできるわけでもなく、私は32に絞りました。しかし、満員御礼で見れないものも。会場周辺でも多くのミートアップが開催されEthereum以外のプロジェクトが多数集まり活発な議論があったように思われます。

会場内は常時食事と飲み物が用意されていました。メディテーションルームで時折瞑想してリフレッシュするなどとても充実してました。

Binance Meetupの様子。著名プロジェクトによるリラックスしたセッション。

ビタリックはEthereum2.0の技術的な話をした一方、ジョセフはビジョンを話していたように見受けられます。分散するインターネットにおいてエコシステムが大切であるとの話。
ここで、私のテーマである『意志のあるところ』と合致します。新しいインターネットもしくは本来のインターネット。垣根のないインターネットの意志が見れれたように思います。『コピーできないインターネット』。ここではWEB3.0と表現します。

なぜかアイコンが皆虹色です。何かの暗示でしょうか....。ジョブスは生前プラグインを美しくないと揶揄し締め出しました。ブラウザだけで動画再生やゲームができるようになりとても使いやすくなりました。彼が生きていたらEthereumを含むパブリックブロックチェーンをどのように語ったのでしょうか...?聞いてみたいものです。

講演を選択するにあたり個人的なアジェンダを決めていました。WEB3.0は一旦黒子になるような動きをしていくと思いましたので上記のテーマに注目しました。WEB2.0の皮を被ったWEB3.0といったところでしょうか。。

インターネット上でデータがコピーできなくなるのだから管理者は不要です。許可を必要としなくなるならばマーケットは解放されます。おそらくブラウザがOSの座を奪いマーケットプレイスに変貌します。WebAssembly(WASM)はその要になるでしょう。もうApple,Googleの許可は入りません。しかし、ブラウザの開発自体は何者かが主導しているのでは?そこで、開発自体も完全にオープンしてしまおうとゆうのがTAUです。これは未だコンセプトの様ですが最初にMIST(Ethereum Dappブラウザ)で実装されるとの事でした。

僕的にはここがすごくドキッ!としました。今はWalletがブロックチェーンの入り口として目立ちますが、この先はログイン機能がキーになると思いました。EOA(外部アカウント)ではなくスマートコントラクトでアカウントを作ってしまう発想に開発の柔軟さを感じました。彼ら(Gnosis)はFirst Class Citizenと言っていました。これができることで、アカウントのリカバリーや秘密鍵の管理、GASの隠蔽、ログインなどに使える様になるそうです。
ここから先は私の憶測ですが、コントラクトアカウントがメッセージを受け取り自動的にアクションを起こすことができる様になるのではないかと興奮しています。今のインタラクティブなWEBと同じ様なことができるようになる訳です。ブロックチェーンの難点はとにかく秘密鍵署名が全てのアクションの始まりですからね。コントラクトアカウントは可能性の塊なのではないかと思いました。汎用プラットフォームの強さを感じます。

次はスケーリングです。Sidechain,Statechannel,Plasma,Raiden Networkなどなどオフチェーンのソリューションはいくつも提案されていますが実装が遅れいます。メインチェーンのセキュリティを維持することに苦労しているようです。そこでTEEを使った演算のアウトソーシングが提案されています。CPUにあるセキュア領域を使っ仕組みです。Touch IDでお馴染みの技術です。Trezorなどのハードウェアウォレットを想像していただいてもいいかもしれません。

ネットワークの効率化も急務です。いかにトランザクションを効率的に投げるか。これもLibp2pとゆうP2P通信のフレームワークに移行していくようです。交通ルールの変更をして効率的なモビリティを実現するような感じです。Serenity(Ethereum2.0)もこのルールに移行します。ネットワーク構成の複雑化に合わせているのではないかと思っています。分散ストレージ(IPFS、Filecoin)も同じ仕組みで動いています。

そして、コピー出来ないインターネットの基本は管理主体を持たないこと。分散化は必要条件でしょう(分散化とルールを縛れればブロックチェーンは不要にも思えますがね。。)。図を見るとわかりますが、WEB3.0は巨人がやっていることの一部を分散させる行為です。責任を持ったノードがある程度の規模に増えていかなければ実現できません。Srenity(Ethereum2.0)はそれを実現しようとしてるのではないでしょうか。。

Srenityのロードマップです。チンタラしているようにも見えますが、今まで築いたネットワークを壊さずに丁寧に移行していく様子が見て取れます。
先ず、承認者達をまとめるBeacon chainとETHと承認者を管理する既存のPoWチェーンのハイブリッドです。PoWチェーンを切り離しをし易くします。次はネットワークを分割しデータのみを転送するShard chain。これはネットワークに負荷をかけて次のステージへのストレッチです。メッセンジャーアプリあたりに使ってみたらいいのではないかと思ってます。次、eWASMが完成して計算力の向上がなされるとShard chainの下にVMレイヤーを作ってトランザクションも処理されるようになります。この段階でWalletはブラウザにネイティブサポートされる話も出てきそうですね。なのでログインとゆう概念はとても重要かなと思ってます。そして最後に、CBC Casperといった展開が提案さえています(コンセンサスにDAGの概念を取り入れているようで、shardの再編成の解説などはとても興味深いところでした。Infinit scaleとか...w)。

結論、分散インターネットはTo The Moon!!!!
Ethereumだけでなく多くのプロジェクトで協力し合い新しいインターネットを完成させよう!各ネットワークが多段のオーバーレイネットワークを構成することで、ノードが安定的に運営されていく未来ができれば分散インターネットも夢ではありません。そうすれば、コピーできないインターネットが出来上がります。すなわち『価値のインターネット』の完成です。
参考リンク
TEE
https://azure.microsoft.com/en-us/blog/devcon4/
https://software.intel.com/en-us/blogs/2018/10/30/a-new-trusted-compute-api-for-ethereum-blockchain-solutions
Gnosis Safty
https://safe.gnosis.io
UniversalLoginiSDK
https://universallogin.io
Ethereum Re enginiaring
https://docs.google.com/presentation/d/1iJtuO8tBxVn_oKJAh_6TUtS6SzEWVdbr-7D-guEKGtQ/mobilepresent?slide=id.g42aaa57e8d_0_63DEVCON$
TAUの紹介記事(開発チームのelectronの批判記事)
https://davidburela.wordpress.com/2018/11/01/devcon-4-report-day-2-ethereum-2-0-keynote/
https://medium.com/@philipp_lgh
WebAssembly
https://hacks.mozilla.org/2018/10/webassemblys-post-mvp-future/
追伸)SteemFest3は@sho-T さんが発表してます。