樹木希林さんの最後の出演作品『日々是好日』を観ました。
ポスターはwebより
20歳で茶道教室に通い出した女性が、その後約25年、就職・恋愛・家族の死などを経験し、折に触れお茶を通して、五感で感じることや、人生について気づき、学んでいく姿を描いた作品です。
お茶の所作には一つ一つ細かい決まり事があります。
茶道教室に通い始めた当初、主人公はそれらに四苦八苦。
水指の持ち方、1畳を6歩で歩くこと(裏千家は4歩)、茶筅通し、お湯の汲み方・・・
意味もわからず教えられますが、
これはなにをやっているんですか?
なんのためにこんなことをやるんですか?
と先生に訊ねます。
それに対して先生は
お茶ってね、まず形なのよ
初めに形を作っておいて、後から心が入るのね
確かに・・・
お稽古ではひたすら形を教えられます。道具を置く位置、持ち方、袱紗の捌き方…
もちろん歩き方やお辞儀の仕方も大事。
重たい物は軽やかに、軽い物は重々しく見えるように持ちなさい
とも言われます。
私の所作に心が入っているかどうか私にはわかりません。
それは私が込めるものなのか、他人が感じ取るものなのか?
所作を完成に近づければ自然と心が入るのか?
・・・今は答えが見つからないけれど、いつか心の入った所作が出来るようになりたいものです。
この映画を観ながら感じたのは、
五感で味わうことの豊かさ
蹲に落ちる水の音も季節や天候によって聞こえ方が違います。
お茶やお菓子は目でも楽しみ、香りを感じ、更に舌で味わいます。
茶碗は手に持ち、重さや肌触りを楽しみます。
床の間の花や掛け軸もそこにあるだけで、様々なことを語りかけてくれます。
自分の持つ全ての感覚を研ぎ澄ませてお茶を楽しむことができれば、そこに豊かな世界があることを感じ取れるだろうにとつくづく感じました。
残念ながらまだまだ青二才の私です😅
でも、これからも茶道は続けていくつもり。
こうして毎年同じことが出来るってことが幸せなんだな〜って思うんですよ〜
と映画の中で語ったお茶の先生役の樹木希林さんはもういません。
とても素敵なお茶の先生でした。
心にストンと落ちた作品です。
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