ブロックチェーンゲームとして一部では人気が出てきているマイクリプトヒーローズ(以下、マイクリ)ですが、
私は既に殆どやめており、所持していたアセットも大半はETHに戻しています。
現状は最後の売れ残りの数点をETHにしようとしているところです。
良くある「面白すぎるから止めた」とかそういう提灯記事ではなく純粋に止めた理由を列挙した記事となります。
読むのがめんどくさい人用にざっくり結論を書くと
・運営への不信
・投資としてはこれ以上粘るのは効率が悪くなり、自分の許容を下回ると判断して利益確定
となります。
この記事を読む前提
まず私は2018年の11月の正式オープン直後からマイクリを始めています。
ERC20トークンを自由に扱えるゲームということで興味を持って手を出しています。
遊ぶにあたり目的をはっきりと定めており、「最新技術を体験しつつ投資として多少お小遣いを稼ぐ」を主軸にプレイしていました。
額はしょぼいものの投資額を考えればかなりのパーセンテージの利益が出ているため
恨み言はなく運営にはむしろ感謝しているくらいです。
自分のプレイ記録用かつ後から第三者が見たときの参考資料として書いております。
またマイクリプトヒーローズというゲームについて読み手がある程度の知識持っている前提なので、細かい解説は省いています。
運営への不信
マイクリは小規模企業が開発したゲームということもあってか色々な不手際がありました。
1:マルチアカウントの放置
利用規約上だめとはっきり公言したにも関わらず初期のマルチアカウントは放置。
後に対策を行うものの既に手遅れで、無料で貰えるキャラが大量の複数アカウントにより不正取得されてOpenseaで転売される事態になりました。
また、初期のシステム仕様では複数アカウントでプレイする方が圧倒的に有利であったが
開発時点で気づかなかったらしく(指摘されるまであえてそういう仕様にして放置してた可能性もありますが)、これもしばらくの間放置されました。
投資の項目で触れますが、このゲームはプレイヤー人数が少ないほど効率よくレアアイテムが出やすい仕様のため
結局最初期にマルチアカウント運用で積極的にルール違反していた人がやり得だったという結果になってしまいました。
迂闊にBANすればゲームとしての前提がいくつか崩れるおそれがあることはわかりますが、
そもそもルール違反した方が罰則もなく有利な状況を放置されるのは
ゲームとして信用ならない事はいうまでもないでしょう。
2:ゲームキャラの扱いの軽さ
このゲームは実在した人物をもとにキャラクターが作られていますが、
その中に「武田信玄」というヒーロー(キャラクター)がいます。
詳細は省きますが、最初の公式の発表時
「HP低下で一度だけ味方全員のステータスが最大HPの25%分アップするという能力がある」と発表されました。
発表後あまりに強すぎるとの指摘が多かったため、
「HP低下で一度だけ味方のステータスが最大HPの10〜25%分アップするという能力がある」
に修正されました。つまり一律25%から、10〜25%の間のランダムな値に変わったわけです。
一見普通のことのように見えますが、この話は発表から修正まで2日も掛かっていませんし、正式リリース前の話です。
マイクリというゲームにおいてはヒーローの強さは大きな意味を持ちます。
ゲームの核といっても大げさではないでしょう。
私は開始当初、運営は入念にシミュレーションの上でステータスバランスを決めてリリースしている
と信じていましたがこの一件でその前提が完全に崩れました。
仮にしっかりシミュレートしたものであれば、ユーザーがパッと見て反射的に文句を言った程度で修正をするはずがないのです。ちゃんと考えて検証した上で正しいものだと確信しているならそういう反論が先にあってもいいと思います。
それもなく修正をあっさりやったということは運営にとってはヒーローのステータスはその程度の価値しかないということに他ならないのです。真意は別にしてもリリースに際して大して考えもせずに数字を決めてるのだと疑わずにはいられません。
私にとって運営不信の決定打となった一幕です。
また、表記と実際の効果が一致しない疑いのある能力があったことも確認しています。
3:ヒーロー販売方法の不公平
ヒーローはゲーム内通貨で購入することができますが、
在庫連動型ダッチオークションという方法を取っています。
簡単にいうとユーザーが買えば買うほど値段が上がっていき、
時間が経つと徐々に下がっていくというものです。
傾向としては、開始直後の最安値を求めてユーザーが殺到し一気に暴騰することがほとんどなのですが、
問題は販売開始の時間が「火曜日の午後四時から」なこと。
ほとんどの人は仕事か学校で立ち会えない微妙な時間帯です。
方式は公平かもしれないけど、開始時間は特定の人しか得しない不公平な仕様になっています。
せめて土曜日とか日曜日であればアクティブユーザーのかなりの割合をカバー出来るはずなのでそれなりに公平と言えると思うのですが、運営は頑なに変えようとしません。理由は不明です。
投資としての利益確定
1:MIZOの構造上人数が増えるとどんどん不利になる
詳細は省きますが、このゲームではノードというダンジョンを攻略すると低確率でオリジナルエクステンション(以下レアアイテム)を手に入れることができます。
手に入る確率を決める要素としては
MIZOというレアアイテムの存在数と
どの程度のプレイヤーが攻略しているか
が影響しているようです。この話は公式で発表されています。
また一般的な話として、数に限りあるアイテムが常に一定の確率で落ち続けたらすぐに枯渇することは誰でもわかると思います。
つまりマイクリというゲームが動き続ける前提として、参加人数が増えれば増えるほどレアアイテムの取得率がどんどん下がっていく構造になっています。
マルチアカウントの項目でも書きましたが、人数の少ない最初期が最も高確率でレアアイテムを取得できるわけです。私が手に入れたレアアイテムも開始から2ヶ月間の最初期が殆どです。
私がマルチアカウント放置・罰則なしに対して不信を感じたのは上記の仕様を踏まえた上での事になります。
直近では時間を完璧に管理して最高効率でプレイしても1ヶ月に1回レアアイテムを手に入れられれば良い方という程度の確率まで落ち込んでいます。
つまりここから盛り上がっていく前提で考えると、時間投資としては効率が悪くなり過ぎて自分の許容範囲を下回るという結論に至りました。
2:一つの絶頂期は終わった
dappsという新しいジャンルの中ではかなり遊べる方のゲームということもあって、
界隈ではそれなりの盛り上がりを見せました。
この記事を書いた時点でランドが実装され、運営が大まかに実装したいと思っているものは大体実装されたわけです。
次の項目でも触れますが、実態とは裏腹にかなりの加熱感があり私はランドの実装を絶頂の頂点と判断しました。相場と違いグラフがあるわけではありませんが、仮にあったとしたら2017年の馬鹿騒ぎのバブルの頂点と同じ形だと思っています。
ここから先は正直未知数であり、これ以上深入りするのは危険と判断しました。
3:バランスの取れていない経済
このゲームにはダンジョンで頻繁に拾えるレプリカエクステンションと呼ばれるアイテムがあるのですが
ゲーム内のlabと呼ばれるところでしか売ることができません。
そしてその売値はいわゆる相場制に近いものとなっており、売る人が多いとレートがドンドン下がり、逆にヒーローのLvアップなどで誰かがゲーム内通貨を消費するとレートが上がる仕組みになっています。
開始当初、新規救済ということでレートの下限は0.05固定でした。
しかしそれが解除されるとレートは下がり続けて今では0.015~0.02あたりまで下落しています。
経済としては明らかにバランスが取れておらず長期に遊ぶにはあまりに不安だと感じました。
また、上の項目でも触れたヒーローやアイテムの値段についても
11月から徐々に値上がりし続けており、多少落ち着きは見せたものの
「武田信玄」というキャラはゲーム内通貨で約10ETH相当まで暴騰しました。
参考程度に同じレアリティのキャラでも安いものだと1.5ETH程度、
武田信玄の前までは暴騰してもせいぜい2〜3ETH程度までだったので、
経済としては非常に不安定な状況であることはわかるかと思います。
最後に
コミュニティ主体で暗号通貨を軸にした自律経済圏を作り出すという壮大な夢を持って始まったのがマイクリというゲームですが、最初期ということもあってかとてもアンバランスで不安定です。
また、scamっぽいという指摘もありますが、
運営がアセットを渡して利益を出す構造上どうしても売り抜け前提のscamのような構造に近くなることは避けられないというのが私の見解です。
今回のような形式の場合は悪意の有無でscamかどうかは判断されるべきだと思いますが、私の見解はグレーです。
運営は最終的にどうしたいかちゃんと公言してるので明らかなscamとまでは言い切れないと思います。後々ユーザーがどう思うかは別ですが。
重要なのは運営がユーザーにどういう価値を提供できるかという一点につきるかと思います。
参考までにマイクリではランドを多く保有することで一国の王になることができるのですが、
仮想国家とは言え、王様になって経済圏を支配して国家運営できるというのは中々貴重な体験だと思います。
この記事を書いてる時点で1国の国民数は大体500〜1000人程度のようです。
そんな一国丸ごとの販売で500ETHが4カ国完売しました。
(抽選方法にも突っ込みどころが満載でした。今更なのでこれ以上は書きませんが)
(参考までにこのゲームでは上記4カ国の他に5カ国あり、そちらはゲーム内通貨で誰でも1国を小分けした1区画からを購入出来るようになっていました。)
あなたが買おうとしているそのゲームアセット、果たしてどういう価値をもたらしてくれるのか。
よく考えてから購入することをお勧めします。