作者もきっとそこまでは考えていないけど、敢えてそれっぽい答えを考える記事の後編です。
前回の記事をご覧になっていない方はこちらからどうぞ。
前回サー・ナイトアイの能力の矛盾については簡単に触れました。
当初、プッチ神父の天国への階段のようなものなのか、
はたまた未来を見た箇所に入ると動画が切り替わるがごとく強制的に
予知した通りの状況に切り替わってしまうのかなど
色々想像していましたが、
作中のサー・ナイトアイの発言と能力効果の矛盾については全く解決できませんでした。
しかしつい最近たぶんこれじゃない?っていう仮説を思いついたのでご覧ください。
手掛かりはタイムパラドックス
まず、未来予知という現象を無理やり現実的に考えてみます。
例えばとある未来が自分に提示され、それが車にはねられる未来だった場合
はねられる予定の人は通常、問題の起きる場所には近づかないという行動をとるはずです。
つまり確定した未来を知ることで、「起こりうる未来」と「未来を見たうえで自分がとる行動」は未来を見た瞬間に矛盾を起こすことになります。
俗にいうところのタイムパラドックスです。
サー・ナイトアイの能力の正体は「(実質)無限のやり直し(タイムループ)能力」
つまり予知能力で未来を見るというプロセスは、
実際には以下のようになっていると考えられます。
未来を見ようとする
↓
必ず起こる未来を見ることで、未来を知覚した後の行動が変わることが確定して未来が変わる(未来変更によるタイムパラドックスの解消)
↓
行動が変わることで変更された未来を見ることで、さらに行動が変わる(これも未来変更によるタイムパラドックスの解消)
↓
行動と未来が一致するまでこれがほぼ無限に繰り返しが行われ収束していく。
↓
(ここまでの流れは発動者本人にも知覚できないものと推測される)
↓
収束された未来が予知能力の効果として提示される。
これを雑に説明すると、発動から未来が見える0の時間の中で
自分の行動と未来が変わらなくなるまで無限に近い回数未来をやり直してるとも言い換えることができます。
(同じ時間の繰り返しについては、「シュタインズ・ゲート」「時をかける少女」等がわかりやすいと思います。)
ちなみに既存でよくある予知能力の大半は、あくまで「未来に起こりうる一つの可能性」でしかないため、
サー・ナイトアイのように「予知をしてしまったら何をどうやっても絶対その通りになる確定した未来」ということではないためタイムパラドックスは発生しないものと考えられます。
今回の仮説に沿って書くと、予知された瞬間に予知と全く同じ未来は存在しなくなっており(予知による認識で行動が変わるため)、
予知された未来を知ったうえで回避できるかそうでないかはその時になるまでわからないということです。
ほぼすべての矛盾が解決
この仮説を適用するとサーナイトアイの作中のセリフと能力効果の矛盾がほぼ解消されます。
・予知しておけば回避できる、避けられる。
→攻撃がどこからくる、いつだれと接触する程度のことであれば予知の発動段階で簡単に行動を変えて回避できるため矛盾しない。
・予知で見た未来は絶対に変えられない。
→彼が無限に近い回数を試行錯誤した結果なのでこれもおおむね矛盾しなくなります。
教師になって急にうだつの上がらないおっさんになってしまったオールマイトが
長きに渡って完璧なスーパーヒーローでいられたのも彼の予知能力によって完璧な未来を選び取っていたからかもしれませんね。
・作中で主人公が未来を変えられた理由
→オールマイトが相棒としていた頃はスーパーパワーで何でもできたし、逆にそれでもどうにもならないことは絶対未来は変えられない、という理屈はなりたちました。
しかしオールマイトがいない状況なら自分の試行錯誤だけでは変えられなくとも、試行錯誤外の何かしらのきっかけで未来が変わるということは十分あり得るでしょう。理屈としてはかなり微妙ですが。
あるいはもっと単純に、主人公に「能力の効果を無効化する能力」が実は備わっていた、という説のほうが作者の思い描いてる構想に近いかもしれないですね。
主人公の心境を反映して能力が発動するみたいな話になってきてますし。
結論
サー・ナイトアイの予知能力の正体はどの作品の主人公を引っ張り出しても負けないほど超有能な未来への干渉力というのが今回の仮説です。
作中ではヒーロー同士で情報交換する手段も確立されているため、誰かに助けを求められる状況で能力を発動すれば
解決できないということはまずありえないでしょう。
一番の悲劇はその能力特性を作者本人が(おそらく)全く理解も自覚もしていなかったということではないでしょうか。
作中では該当キャラはすでにお亡くなりになっているため、今更だれも気にしないと思いますけど私の頭の中だけに残り続けるのも癪なので記事という形で書いておきました。
(「死んだはずでは!?」「トリックだよ」といきなり復活するかもしれないですけど。)
この長大な妄想の塊が誰かの目に留まって役に立ってくれれば幸いです。