皆さん、こんばんは
さんのコンテスト#18の「今までで行った中で一番良かった海外はどこですか?」に参加させて戴きます。
私にとって初めての海外旅行(滞在)は、いま仮想通貨が最も熱い国のひとつ、マルタ共和国でした。もう20年以上前のことです。マルタ共和国ってどこ?っていう人が多いと思いますが、地中海、イタリアとアフリカ大陸のちょうど中間くらいにある島国です。今回のコンテストのお題を見たときには、マルタのことが思い浮かんだんですが、写真が実家にしかないので今回は次に良かったと思っている中国の旅について書いてみたいと思います。マルタのことはまた別の機会に…。
実は20代の頃に旅行の添乗員をしていまして、国内の観光地はだいたい巡らせて戴きました。海外添乗も少しは経験しましたが、まだ若かったことと、語学が堪能でなかったこと、そして贅沢な旅のアテンドにちょっと違和感を感じるようになって、2年足らずで退職することとなりました。その後、機織りというライフワークに出会い、国内外を問わず遠方へ出掛けると言えば機織りか民俗関係の調査となって行きました。今回ご紹介するのは、2007年に中国の麻織りと道具作りの現場を見学させて戴くために訪れた四川省、そして湖南省についてです。
なぜ、この旅が良かったかというと、かなりの田舎の街を訪れたんですが、まだまだ「手仕事」が残っていたこと、そして「ものづくりの原点に戻れたこと」が大きいと思っています。日本では様々な作業が機械化され、人は監督しているだけのことの方が大きいですが、この中国の旅では体の使い方や素材の扱い方、人の手でできる作業の範囲、考え方など…多くのことを再確認することができたからです。また、人の大らかさやダイナミックさにも触れ、「ああ、これで良いんだ」と安心したというか、日本人の時に細かすぎる、繊細過ぎるものの考え方を改めさせてもらったという点も大きな収穫となりました。
湖南省瀏陽(りゅうよう)市の風景
外で機織りの準備(巻取り)をしているところに遭遇。
朝市も見学。左の囲いの中には沢山の鶏が売られています。
酒屋さんの壺。わかり易い。
個人宅のキッチンです。電気は来ていますが水道とガスはありません。
四川省。内陸部のためか上海や湖南省とはまた違う雰囲気がありました。
高校を卒業したての若い男女が家計を助けるために機織りをしています。
1月の寒い時期。あまり晴れる日がなくジメッとしんしんとした寒さでした。
私にとって今回の大きな目的は、この竹製の機道具を作る職人親子から聞き取りを行うことでした。目からウロコのような話も多く、お隣の国とは言え、道具の製作方法、加工方法の違いを知るいい機会となりました。「こうあるべき」という断定や、先入観を持ってはいけないと気づかされた調査でもありました。
沢山の子供たちにも出会いました。まだカメラやビデオが珍しかったらしく、直ぐに近寄ってきて「撮って」とお願いされました。現像した写真を送りましたが、その後、彼らはどこで何をしているんでしょうか。現地の人との交流は個人旅行の大きな楽しみです。
もちろん、美味しい食事もいただきました。が…。辛いんです(>〜<)
四川料理が辛いのは覚悟していましたが、湖南省は唐辛子辛い上に更に胡椒や山椒が多く使われていて、苦辛いという感じ。あまりの辛さに、途中からは火鍋の具材も辛くないスープで洗ってから?食べるようになりました。それでも、野菜たっぷり、コラーゲンたっぷりの四川・湖南料理を堪能させていただきました。これもまた旅の醍醐味ですね。
それからひとつ嬉しかったのは、毎朝しぼりたての豆乳を飲ませて戴いたことです。おかゆとザーサイとしぼりたての温かい豆乳の朝食は、辛さに疲れた胃を優しくケアしてくれました。
中国、韓国、台湾といったアジアの国々は古来から都市計画や文化、風習などお互いに影響しあい発展してきたという歴史があります。私たちが伝統的、または民俗の視点から技術や工程を考えるとき、思っている以上に「現代の価値観」に支配・影響されていることがあります。
このような思い込みを払拭させるために歴史的な文献にあたり、自分の見解が正しいかどうか確認するという作業を何度も行います。それでも解らないことが沢山あります。そのような時に、他の国に今もなお残っている作業風景や工程を見るだけで、大きなヒントを得ることができたり、疑問が解消されるということを何度も経験してきました。
そういう意味でも、この中国の旅は機織りを始めてから初めての海外研修だったのですが、やっぱり足を運んで体感することが如何に大事かということを知るにいたりました。その意味でも、今までで一番よかった海外だったかなと思っています。
読んで戴いてありがとうございました^^