いつの世にも、悪は絶えない。その頃、徳川幕府は火付盗賊改方という特別警察を設けていた。凶悪な賊の群れを容赦なく取り締まるためである。独自の機動性を与えられた、この火付盗賊改方の長官こそが、長谷川平蔵、人呼んで『鬼の平蔵』である。(『鬼平犯科帳』オープニングナレーション)
いきなりですが、僕は時代劇ドラマ『鬼平犯科帳』が大好きです(僕が言う『鬼平犯科帳』は中村吉右衛門主演のシリーズのことで、それ以前の丹波哲郎版や萬屋錦之介版は見たことがありません。以後、僕の言う『鬼平犯科帳』は中村吉右衛門版のことです)。平成13年にレギュラー放送が終了した後も、スペシャルドラマ版が定期的に放送されていましたが、一昨年の12月をもって終了となりました。とはいえ、時代劇専門チャンネルやホームドラマチャンネルなどでは繰り返し放送されていますし、それを残らず録画しているので、僕は今でもずっと鬼平を見続けています。
食通として知られた池波正太郎原作だけあって、『鬼平犯科帳』には美味しそうな料理がしょっちゅう出てきます。それも別に豪華でぜいたくな料理なわけではなく、庶民が愛する、飾らない、素材を存分に活かすような料理です。ドラマを見ていると、これを食べてみたいと思わずにいられません。でも、どこかで売っているわけではないので、食べることができないのです。
そこで僕は考えました。自分で作ればいいんじゃないかと。
これは名案です。ただひとつ難点なのは、僕の料理の腕がからきしだということです。料理らしい料理はめったにしません。年末年始はそのめったにしない料理(というほどのものでもないですが)をして、年越しそばとお雑煮を作りましたが、こんな感じになりました。
味はまずくはなかったですよ。しかし、見た目がどうも残念な・・・
しかしまあ、やってみないことにはわかりません。意外とうまくできたりして。それに、やってみて無理だったら、しれっとこのシリーズはやめてしまえばいいのです。「あのシリーズはどうなった?」と聞いてくる人もいないでしょうし・・・
ということで、『鬼平犯科帳』に出てくる料理を作ってみるシリーズを始めてみます。今日は正月四日ですね。なので、シリーズ最初の料理は、第4シリーズ第4話『正月四日の客』に出てくる「真田そば」にします。
では、続きは、次回「鬼平めし vol.01 真田そば(『正月四日の客』より)」で。